
「雨宿りの日」というタイトルでだいずしろっぷ番外編第2話を開始しています。そい子とみぞれが峠のカフェを営みながら暮らし始めて約一年、山裾に広がる「代佐和台」という街に住む少女と邂逅するお話です。詳細な年齢設定はしていませんがこの時点でみぞれが30になったかな?くらいの年齢と想定して描いています。番外編ゲストの間宮タミさんですが、自作小説の登場人物で、小説世界ではタミと奈津生がみぞれと同じ年齢で登場しています。ということは小説の中にそい子とみぞれを登場させたとしたらみぞれさんアラフォーになるのか…まあそれはそれで面白そうではあるなー。あまり老けそうにないし、そい子とみぞれ。
番外編で描きたいのは幸せなエンディングを迎えた登場人物の幸せなその後、ではあるのですが、好きな作品の完結後「二人は幸せに暮らしました」と1行で言われても、もっと「その幸せな毎日」を覗きたいんだよな、という気持ちになりがちなため、なら自分の作品はその後を描いてみよう、との思いから追加エピソードを描くことにしました。といっても番外編01「笑ってください、お嬢さん。」は設定に関して説明が全くされていなかったお嬢のことを説明するための回だったけど。2話は後半でご期待通りのシーンがある(かもしれません)。奈津生とタミの関係性がどこに行き着くのか、というところまで匂わせることができるようなお話になっていますので、よろしければ後半もお付き合いください。
そして最終話の予定である番外編第3話も、基本的なプロットは出来上がっています。これで本当にそい子とみぞれの物語は終わりになりますので、そこまでは頑張って描き切りたいと思っています。
「でかことみにこ」を描き終えたおかげで、自分の中で作画に関していくつか進歩した(と思っている)部分があり、それを今回の番外編に少しフィードバックできたことは、いい年してマンガを真面目に描き出した人間でもまだ成長する要素とかはあるんだなという楽しい気持ちと、モチベーション維持にしっかり繋がりました。たまたまでかみには更新頻度と合作という話題性、それからライオン先生の初々しい百合シナリオが合体したおかげではからずもランキング上位に顔を出すことができましたが、また地道に自分の好きなお話を自分のために描いて残そうと思いながら頑張ります。そして未だ自分の中で断片しか形になっていない新作ですが、こちらも並行して少しでも進めていけたらいいなーと思っています。